こんにちは、ゆえじです。今回は茶療的観点での花粉症と中国茶についてご紹介します。
花粉症にお困りの方必見です!
今や2人に1人が花粉症の時代!
2023年ウェザーニュースが10,567人を対象に行ったアンケート結果によると、「花粉症です」と回答した方が全体の55%になったとのこと。
また年代別にみてみると、10〜30代の発症率が高く、10代では7割弱が花粉症だとか。
今や日本人の2人に1人が花粉症の時代!
私はまだ関係ないわ、という方も来年突然症状が出てきてしまうかも!?
もはや花粉症は他人事じゃないんです。
(私も明日は我が身と思っています)
寒い冬が終わって暖かくなってきた春先。桜も咲く気持ちいい季節、花粉症の症状はできるだけ抑えて快適にすごしたいですよね。
この記事では中医学の観点を取り入れて行う体調管理の実践法「茶療(ちゃりょう)」的な花粉症にオススメの中国茶をご紹介します。
比較的手に入りやすい身近なお茶もあるのでぜひ試してみてくださいね。
ただし、ただ飲めばいいというわけではありません。より効果を実感してもらうための飲み方のポイントも紹介していますのでぜひ最後までご覧くださいね。
花粉症を中医学ではどう考える?
中医学的観点でみると、花粉症を発症する原因は「気虚」であると考えられています。
気虚(ききょ)とは生命エネルギーである「気」が不足している状態のこと。
花粉症に関していうと、特に五臓の「肺」が弱まることでバリア機能が低下し、アレルゲンに反応しやすくなってしまいます。
「肺」は蓮根、大根、白木耳、蕪、白胡麻など白い食べ物で養いましょう。
また、「気」を補うのに大事な役割を担っているのは「脾(ひ)」です。脾は食べ物から気を作り出すはたらきをしているため、気虚の場合は脾も養うとより効果的に改善できます。
「脾」を養う食べ物は穀物、芋、豆、玄米、カボチャなどいろいろあります。
茶療的!花粉にオススメ中国茶3選
それでは花粉症にオススメの中国茶を3つご紹介します。
第1位 烏龍茶(台湾の高山茶など)
気を補うのにオススメなのが烏龍茶です。
武夷岩茶、鳳凰単叢などいろいろありますが、花粉症に特にオススメなのは台湾の烏龍茶。
1999年、農水省と静岡県立大学のグループが行った研究によると、青心烏龍、青心大冇で作られた台湾烏龍茶には特有のエピガロカテキン4Oガレートが含まれており、一般的なエピガロカテキンガレート(EGCG)の2.5倍ほどのヒスタミン抑制効果が認められたとのこと。
※ヒスタミン:花粉症などのアレルギー症状の原因物質
第2位 白茶(白牡丹など)
白毫銀針、白牡丹、月光白などの白茶は五臓の「肺」を養うお茶です。
普段から喉や鼻、皮膚が弱い、風邪をひきやすい「肺」が弱いタイプの方にオススメです。
第3位 黒茶(普洱熟茶など)
黒茶は刺激が少なく穏やかに効くので、気虚の中でも特に疲れやすい方、胃腸がもたれやすい方にオススメです。
日頃から食欲不振、過食気味、体がだるい、疲れやすい方や武夷岩茶など烏龍茶では刺激が強すぎると感じる時は黒茶でやさしくアプローチしてみてください。
花粉症予防に効果的な中国茶の飲み方
ここまで花粉症に効果的な中国茶をご紹介してきましたが、より効果を実感するために大事なのが飲み方です。
お茶は薬ではないので飲んですぐ効く!というような即効性はありません。
1日飲んでそれっきり、では体も変化しないため効果もほぼ感じられません。
そのため、大事なのは継続的に飲むこと。
私の母も花粉症なのですが、年末年始ごろから意識的に台湾の烏龍茶を飲み始めておくと、いざ花粉シーズンが始まった時に症状が軽くなる、と言っています。
花粉シーズンが始まる1〜2ヶ月ほど前から予防的に飲むようにしてみてください。
1日に飲む量。
がぶ飲みする必要はありません。茶葉4〜5gをおいしく飲める分だけ飲めば大丈夫。
飲み方は蓋碗など中国茶気で丁寧に飲むもよし、マグカップで手軽に飲むもよし、です。
マグカップでの味わい方はこちらで詳しく紹介しています。
花粉症の症状が出ているときの対処法
花粉症が始まってしまった後はどんな症状が出ているかによってその原因が変わります。
- 黄色い鼻水
- 目、喉、口の渇き、かゆみ
- のぼせ
- 便秘
体に熱がこもっている状態です。脂っこいもの、辛いものを避け、消化の良い食事を意識してみましょう。
オススメ中国茶:
緑茶、白茶、プーアル生茶など
- 水っぽい鼻水
- 寒気
- くしゃみ
- 冷えやすい
新陳代謝が悪い状態です。体を温めて巡りを改善しましょう。
オススメ中国茶:
プーアル熟茶、武夷岩茶など
いかがでしょうか?
私はまだ花粉症ではないのですが、もしかしたら日頃から中国茶を飲んでいるおかげかも…?
花粉シーズンを少しでも快適に過ごすためには予防が大切です。
ぜひ茶療的にオススメの中国茶を飲んでみてくださいね。