【白茶】白毫銀針の特徴、産地、歴史・逸話

代表的な白茶の一つである白毫銀針について、特徴や産地、歴史・逸話などをまとめています。

白毫銀針の特徴

  • 白毫銀針( はくごうぎんしん / Bai hao yin zhen )
白毫銀針 茶葉

白茶の中でも高級なお茶。芽頭というまだ開いていない状態の新芽を使ってつくられる。白銀の産毛に覆われ光沢のある外観はきらきらと輝く美女に例えられる。

「炒青(釜で炒って加熱する)」や「揉捻(揉み込む)」工程がなく、萎凋でゆっくりと自然発酵させ、30~40度の低温でじっくり乾燥させて作る。中国茶の中でも特にナチュラルなお茶。

英語では「Silver Needle」と表記される。

形状針のようにまっすぐでふっくらとした芽。
白銀の産毛(白毫)がびっしり
水色透明感のある澄んだ黄色。
産毛がお湯に溶けてキラキラ輝く
香り「毫香」と呼ばれる産毛の多いお茶
特有の甘みのある香り
味わい爽やかでフレッシュ。清々しい。
上品な甘みもある

白毫銀針の産地

  1. 福建省宁德市福鼎市
  2. 福建省南平市政和、松渓県、建陽県

白毫銀針のおもな産地は福建省。一般的には産地によってそれぞれ福鼎白茶、政和白茶、松渓白茶、建陽白茶と名付けて区別している。中でも福鼎市は茶葉の生育に適しており「白茶の郷」と称されている。

海抜200~800m、亜熱帯の丘陵地域
年間平均気温15~18.5℃
年間平均降雨量1,600mm前後
土壌赤・黄土壌、肥沃

白毫銀針の歴史・逸話

  • 清の嘉慶年間(1796~1821年)に作り始められたお茶。1850年代には福鼎大白種が、1880年代に政和県で開発された政和大白種と合わせて、現代もこの2品種が普及している。
  • 北宋の皇帝・徽宗が記した『大観茶論』(1107~1110年)の中に高級品として白毫銀針の名が登場しているが、現代のものと同一ではなくルーツとなるものと考えられる。
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