中国茶の一つである花茶について、生産エリアや代表的な銘茶、美味しく楽しむ方法などをまとめています。
花茶とは?
花茶は、茶葉に花の香りを吸わせて作ったお茶。完成した緑茶等の茶葉をさらに加工するため“再加工茶”と呼ばれます。
代表的なのはジャスミン茶で、中国での花茶生産量の約7割を占めています。東北地方、特に北京では日常的に飲むお茶として親しまれています。
花茶に使われる茶葉は主に緑茶、まれに青茶や白茶、黒茶、紅茶が使われることもあります。合わせる花は、ジャスミン、玫瑰(バラの一種)、金木犀、菊花、など多種多様。組み合わせ次第で様々な風味のお茶を作れる可能性があります。
淹れた時に花のように開く工芸茶も人気です。
主な産地は、湖南省、安徽省、四川省、福建省など。
花茶の楽しみ方
花茶をかんたんに飲む方法
工芸茶が一番オススメ!耐熱性グラスに直接、ボール状の茶葉を1個入れて、お湯を注いでください。1分くらいすると茶葉の中からキレイなお花が咲きます。味を、さし湯しながら1時間くらいは続きます。
花茶をていねいに淹れる方法
花茶は香りが命のお茶なので、蓋碗使ってみてください。原料として使われる茶葉自体は等級の低いものが一般的。
渋味やエグ味が出やすいからお湯を入れたら、あまり蒸らさずにさっと出してください。お湯も、なるべく茶葉に直接当てない方がおいしくなります。
花茶をさらに楽しむ方法
水出しジャスミン茶、結構いけます。蓋付きのピッチャーに、ティーバッグに入れた茶葉と水を入れて、一晩冷蔵庫で寝かせてみてください。夏場にガブ飲みするにはもってこいかと!
花茶の生産エリア
主な産地は、湖南省、安徽省、四川省、福建省など。
花茶の製造工程
花茶は、茶葉に花の香りを吸着させたお茶です。代表的なジャスミン茶の場合、緑茶の茶葉とジャスミンの花を交互に重ね合わせることで香りづけを行い、花びらの水分を含んだ茶葉を乾燥させてます。
一般的にはこの工程を3回ほど繰り返し、最後に花びらを振るい落として完成(高級品の場合は7回)。
原料となる茶葉は、 吸香力の強い「烘青緑茶」が使われることが多いです。
代表的な花茶の種類
茉莉花茶(ジャスミン花茶)
- 茉莉花茶(まつりかちゃ / Mo li hua cha)
茉莉花茶とはジャスミン茶のこと。一般的に、ベースとなる緑茶にジャスミン花の香りをつけたお茶のことで、花茶の中では最もポピュラー。茶葉とジャスミン花冠を重ね合わせて、茶葉に香りを吸着させる。