中国の代表的な花茶の一つである茉莉花茶について、特徴や産地、歴史・逸話などをまとめています。
茉莉花茶の特徴
- 茉莉花茶( まつりかちゃ / Mo li hua cha )
茉莉花茶とはジャスミン茶のこと。一般的に、ベースとなる緑茶にジャスミン花の香りをつけたお茶のことで、花茶の中では最もポピュラー。
茶葉とジャスミン花冠を重ね合わせて、茶葉に香りを吸着させる。中国の華北地方、黄河流域でよく愛飲されている。北京で単にお茶と言えばジャスミン茶が出てくる。
形状 | ふっくらふんわりした茶葉。 品質の良いものは白毫が多い |
水色 | 明るい山吹色 |
香り | 濃厚なジャスミンの香り |
味わい | 爽やかで優しい口当たり。 やや渋味を感じることも |
スクロールできます
茉莉花茶の産地
福建省福州市が発祥といわれている。
現在は福建省各地に加え、安徽省、江蘇省、浙江省など幅広いエリアで生産されている。
茉莉花茶の歴史・逸話
- 発祥地は福建省福州市といわれている。
- 1500年代には茶葉と花冠を重ねて香りを吸着させる「窨(いん)」の技術が完成していたらしい。
- 清の豊年間(1851~1862年)に大量に作られ、北部の各地へ運ばれ普及していった。
- 5大ジャスミン茶として名前があがるのが、福州茉莉花茶、茉莉龍団茶、政和茉莉銀針、金華茉莉花茶、蘇州茉莉花茶。
- 再加工茶のため、水分量が緑茶等に比べて高く、長時間放置しておくと香りが飛んでしまう。入手したら早めに飲んでしまうのが吉。