【黒茶】六堡茶の特徴、産地、歴史・逸話

代表的な黒茶の一つである六堡茶について、特徴や産地、歴史・逸話などをまとめています。

六堡茶の特徴

  • 六堡茶( ろっぽちゃ / Liu bao cha )
六堡茶 茶葉

黒茶の中でもプーアル茶と並び歴史ある名茶で、「陳香」という熟成した香りが特徴的。

赤みを帯びた透明感のある水色は「中国紅」とも呼ばれる。主に広東、広西エリアや香港、マカオで親しまれている。

形状濃い褐色の大きく柔らかい茶葉
水色赤みを帯びた明るい深みのある琥珀色
香り馥郁たる陳香を感じる
味わい芳醇でコクがある。ほのかに甘みも感じる

六堡茶の産地

  • 広西チワン族自治区梧州市蒼梧県六堡郷

広西はチワン族を中心に44の少数民族が住む、中国の中で最も少数民族の人口が多い地域。梧州市は高い山に囲まれ雨量も多く、茶葉の生産に適している。

海抜約1,000m
年間平均気温17~23℃
年間平均降雨量1,500~2,000mm
土壌肥沃、深厚、柔軟地質

六堡茶の歴史・逸話

  • 清代同治年間の書物『蒼梧県志』にも六堡茶に関する記載がある。
  • 蒸す工程がお茶の香りや味を決める重要な製造工程。かごの中に茶葉を積み重ね、日の当たらない冷暗所で数か月放置し熟成させる。この時に六堡茶独特の風格が醸成される。
  • 消化を助ける効能があることから、以前は減肥茶として売られていたことも。
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