こんにちは、中国茶ライフスタイル文化協会代表理事のゆえじです。
今回は茶殻の見どころ4つのポイントをご紹介します。
「茶殻はウソつかない」
飲み終わった後の中国茶の茶殻、みなさんは普段どうされていますか?捨てる前にぜひ茶殻を見て触って観察してみましょう!
茶殻を見ることが中国茶の質を判断する上でとても大切なポイントとなります。
この記事では、茶殻の見どころを4つのポイントで詳しく説明します。中国茶をさらに楽しむために、ぜひ覚えてくださいね。
1. 茶殻の開き具合
まず、一番大切なのは茶葉の開き具合です。お茶を淹れた後、茶葉がどれくらい開いているかを確認してみてください。
一般的に高品質の茶葉やその年の新茶は、湯を注いだあと葉がのびのびと広がります。良質なお茶は、お湯を注ぐと茶葉が自然に開き、元の形に戻ります。
一方、茶葉が完全に広がらずに曲がっていたり、逆にあまりにも大きく広がっていたりする場合は、加工が適切でなかったか、収穫時期が適切でなかった可能性があります。
※安渓鉄観音など強く揉捻されている茶は、完全に開ききらないものもあります。
2. 茶殻の形
一般的に、茶葉の形が整っていて破片が少ないほど良いとされています。製造過程で適切な方法が用いられ、丁寧に取り扱われた証拠ですよね。
逆にちぎれている茶葉や細かい破片が多いものは品質が劣ると考えられます。
ただし、例えば普洱茶のような緊圧茶では、茶葉が細かくなることもあります。これは製法の特性上避けられないことなので、品質が悪いというわけではありません。
3. 茶殻の弾力性
茶葉をつまんでみて、その弾力性を感じてみてください。しっかりとした弾力性がある茶葉は葉が若く品質が良い証拠です。
弾力がなくごわついて硬いものは、葉が若く、製造が適切で、湿気や熟成処理による影響を受けていないことを示しています。
4. 茶殻の色
色も大切なポイントです。良い茶葉は、生き生きとした色合いをしています。茶殻が鮮やかで濃い色をしていれば、成分が豊富で新鮮な証拠です。
反対に、色が薄くて暗い場合は茶葉が古くなっているか、保存状態が良くない可能性があります。
品質が悪い茶葉の例
- 明らかに焼け焦げた茶葉
焦げ味などの雑味につながり、お茶の味のまとまりが悪くなります。
まとめ
- 茶殻のチェックポイント
開き具合、形、弾力性、色
- 良い品質の茶葉
茶殻が自然に開く、弾力性がある、鮮やかな色あい
- 悪い品質の茶葉
茶殻が広がらない、弾力性がない、色が暗い
お茶を飲んだ後にわざわざ茶殻を見るのはめんどくさい…と思う方もかもしれません。
でも、お茶を淹れた後に残る茶殻を見るのは、中国茶の楽しみ方の一つ。じっくりと茶殻を観察するとそのお茶への愛着も増し、深く味わうことができます。
また、冷めたお茶からは特有の「冷香」という香りが立ち上ることがあります。この冷香もまた、茶渣を通じて感じることができるお茶の楽しみの一つといえます。
中国茶をさらに楽しむために、ぜひ茶殻チェックをしてみてくださいね。